こんにちは、ジョコボ(@jyokobo)です。
今回の記事では、膵臓癌から肝転移したのでマイクロ波治療を受けた体験談(ラジオ波治療系)について取り上げます。
私は膵臓癌から肝転移した腫瘍について、2020年4月に、マイクロ波を使って焼灼してもらいました。
主治医に手術不可と言われていたものの、セカンド・オピニオンを経て、治療することができたという感じです。
ただ、マイクロ波治療の体験談って調べてもなかなか見つからず、事前にイメージしづらかったのも事実。
標準治療ではあるんですけどね。
せっかくなので、私の経験から、マイクロ波治療を受けた感想、実際に起きた副作用・合併症などをお伝えできればと思います。
ちなみに、ラジオ波治療も器具の違いはあれど、やることは同じだそうです。
ということで、これからマイクロ波治療、および、ラジオ波治療を受ける予定の人などは、是非、参考にしてみてくださいな。
もちろん個人差があるので、あくまでも私の一例です。
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マイクロ波、ラジオ波による治療って?
体外から針(電極やアンテナ)を差し込み、マイクロ波やラジオ波による熱で腫瘍を焼くという治療法です。
マイクロ波焼灼療法(MWA)、ラジオ波焼灼療法(RFA)などと呼ばれます。
全身麻酔や開腹手術の必要がなく、身体への負担も少ない低侵襲治療の一種ですね。
主に肝臓にできた腫瘍に対して使われる治療法でして、肝細胞癌には一般的に利用される標準治療になります。
私のように転移した肝腫瘍にも使えなくはないものの、どうやら、そちらは一般的ではないみたいです。
主治医にもそのように言われました。
なので、セカンド・オピニオンを経たわけで。
ちなみに、マイクロ波とラジオ波では、針の太さや、1回の焼灼時間・範囲や、焼灼回数などが異なります。
今はラジオ波の方が普及しつつも、マイクロ波の方も新世代の技術が取り入れられ、期待されているようです。
タイトルの通り、実際、私もマイクロ波で治療を受けました。
それと、私は順天堂大学病院にて、ラジオ波治療の名医と呼ばれる椎名秀一朗先生に治療してもらったのですが…
順天堂大学病院は、設備も特別仕様で、世界最高水準の治療環境なんだそうです。
受けた治療は例外的かもしれませんが、とても安心感がありました。
実績に裏付けされた安心感。
マイクロ波治療を受けた感想《体験談》
では、マイクロ波治療を受けた感想を体験談としてお伝えします。
治療は入院して行われました。
入院期間は2週間程度と言われていましたが、実際のところ、治療日の1週間後に退院しています。
膵臓癌の摘出手術をした時(約3週間の入院)に比べたら、全然短いですね。
治療自体は、全身麻酔ではないものの、完全に眠った状態で実施されたため、気づいたらもう病室のベッドにいました。
治療後4時間は身動きNG、翌朝までは上体起こしNGということで、動けるようになったのは翌朝でしたね。
治療が午前中に終わり、ほぼ丸一日ベッドの上で過ごしたわけですが、麻酔も効いていて寝ている時間が長く、苦痛ではなかったです。
トイレにも行けないから尿道カテーテルでしたが、これは苦手…
身体への負担も少なく、治療の翌日には普通に歩き回れました。
もちろん、針を差し込んだ傷口や、治療した肝臓周りに、多少の痛み・違和感などありましたが、心配には及ばないという程度だったかと。
一方で、想像以上に痛みを感じたのは右肩でした。
治療の際、肝臓側の右手を挙げた状態で固定されるからだと思います。
肩コリではなく、筋肉・関節の炎症という感じの痛みです。
鎮痛薬の他に、湿布も処方してもらいました。
マイクロ波治療で実際に起きた副作用《体験談》
続いて、マイクロ波治療で実際に起きた副作用を体験談としてお伝えします。
マイクロ波治療は、肝臓の一部を焼灼するため、どうしてもその周辺で炎症が起こりがちです。
多くの患者について、それによる発熱が見られると言われ、私も例外ではありませんでした。
治療後2日くらいは37.0℃程度の軽い発熱が続き、3日経過した夜に38.5℃を超えるようになり、計5日程度で落ち着くに至ります。
熱が上がったら鎮痛薬を飲んでいたので、あまりつらくはなかったです。
発熱とともに怠さはありましたが、正直、それくらいですね。
吐き気やめまいなどはとくに感じませんでした。
ということで、けっこう元気でした。
実際に起きた合併症《体験談》
続いて、マイクロ波治療で実際に起きた合併症を体験談としてお伝えします。
結論から言うと、私の場合、肝臓にできたのが血栓と動脈瘤です。
血栓の方は、治療後すぐの入院中に見つかり、血液をサラサラにする薬を処方され…
退院後も含めて、2週間ほど朝夕の食後に内服しました。
その後、通院によるCT検査にて、問題なく血栓が消えていることを確認してもらっています。
動脈瘤は、そのCT検査の時に、新たに見つかったものです。
動脈瘤をコイルで埋めて対応するという話になり、急な流れで入院まで決まりました。
実際、太腿の動脈からカテーテルを通してコイルを入れようとしたのですが…
動脈瘤の中が血栓で固まっていたため、コイルで埋める必要もなくなり、結果的に何もしていません。
そう説明されたものの、何とも不思議な感じ…
合併症なんて個人差がありすぎて参考にならない気もしますが、以上です。
むしろ、動脈瘤ができることが珍しいことだったりします。
どちらも自覚症状は出ていないので、検査結果で伝えられて知りました。
自覚症状はないので、身体的なつらさもなし!
まとめ …膵臓癌から肝転移したのでマイクロ波治療
以上、膵臓癌から肝転移したのでマイクロ波治療を受けた体験談について、紹介してみました。
参考になりましたでしょうか?
マイクロ波治療のための最初の入院から始まり、肝臓の動脈瘤の治療からの退院まで、期間としては40日程度かかりましたが…
低侵襲治療ということだけあって、身体への負担は少なかったです。
その後も普通に過ごしています。
肝臓の炎症はしばらく残っていたようですけどね。
これで転移した肝腫瘍を対処することができたわけですから、私としては、やってよかったと心より思っています。
膵臓癌を摘出した時と同じように、体の中から目に見える癌がなくなった状態なので、今度こそこれを維持してやるつもりです。
ちなみに、再発・転移の予防のために抗癌剤は続きます。
この記事『膵臓癌から肝転移したのでマイクロ波治療を受けた体験談(ラジオ波治療系)』は以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。